過去の遺物 2013 12 8

 時事ニュースでは、防空識別圏のニュースが続きますね。
この用語は、専門用語でしたが、
今では、すっかり一般用語になりました。
 しかし、防空識別圏は、やがて過去の遺物となるでしょう。
ステルス技術の発達によって、
たとえば、ステルス戦闘機は、仮にレーダーに映っても、
鳥ぐらいの大きさでしょう。
 私は、2003年に「昼間のステルス」という文章を書きました。
あの時点で、ステルス技術は完成し、
次の課題は何かという意味で、
「昼間のステルス」を書いたのです。
 ステルス戦闘機は、レーダーには見えませんが、
人間の目には、見えてしまいます。
 そこで、ひとつの思考訓練として、
人間の目にも見えないステルス戦闘機はどうかと思ったのです。
あれは、2003年のことでした。
 次は、ジェット燃料の使わない飛行機は、どうでしょうか。
たとえば、磁気(磁場)制御式の飛行機です。
 これは、まだまだ夢の技術ですが、
今世紀の半ばには、試験飛行ができるかもしれません。
 技術は、日進月歩。
しかし、このような技術も模倣されてしまうと、
技術者の苦労も台無しになってしまいます。
高度な技術は、保護する必要があります。

昼間のステルス 2003/2/11
 2003年2月9日の日経産業新聞を読んでいて、おもしろい記事を見つけました。
「ELの発光に期待」、「海外でも通用するはず」、「玩具以外でも」とありますね。
 現在の有機ELはガラス製が主力となっていますが、
樹脂製等の他の材質で作ることで、
折り曲げることも可能になりますし、新たな用途の拡大なども見込まれます。
 海外で通用させて、玩具以外で、
折り曲げることができるのならば、いい利用法があります。
それは、有機ELパネルを、ステルス飛行機の外部パネルに使用することです。
 B2ステルス爆撃機は、まるで海に泳ぐエイのような形をしています。
ほとんど平面でできています。
レーダーに映らない特徴をもっていますが、欠点があります。
 それは、昼間、飛行すれば、レーダーには映らないですけれど、
機体が黒なので、人間の目には見えてしまいます。
 そこで、有機ELパネルを機体に貼り付け、
晴天ならば青色に発光させ、曇天ならばグレーに発光させればいいのです。
これで人間の目からもステルスになります。









































































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